
雨の降る日曜日、朝、ガザ地区ではまた新たな悲劇が起きました。 この地域は長年、下水システムの慢性的な問題に悩まされてきましたが、容赦ない爆撃によるインフラの破壊により、状況は壊滅的なレベルにまで達しているのです。 この広範囲に及ぶ壊滅的な被害は、下水処理場の完全な崩壊につながりました。 1年以上にわたって電気が遮断されているため、ガザの環境と衛生状態は悲惨なものとなっているのです。
汚水は住宅地にたまり、人々は汚水と隣り合わせの生活を余儀なくされ、その結果、肝炎や黄疸といった深刻な病気が発生しています。 さらに、空気は、耐え難い悪臭が充満し、蚊を中心とした虫の蔓延が危機を悪化させています。 蚊の中には、ちょっと見たことのないような物もあり、刺されるとひどい炎症を起こすのです。
個人的に、私は蚊に刺されると身体全体がものすごく敏感になり、夜になると眠れないぐらいとてもかゆくて困ります。 ガザでの生活は、もはや単なる占領されてしまったことへの闘いではなく、私たちの日常生活と普段の幸せを脅かし、私たちが守られるべき日々の衛生健康、環境に対しての闘いになってきているのです。
私たちの日常生活で使う言葉 "ザナナ "とは、イスラエル軍がガザ地区の上空で集中的に使用しているドローンを指すガザの現地語です。 ブザー音にも似た迷惑な音が鳴り止まないことからこの名前がつけられ、私達への妨害行為と威嚇することの象徴となっています。 この苛立たしい音は、心理戦の道具として使われているのです。無人機は長時間飛び続け、特に夜間はその音がはっきりと聞こえるので眠りの妨げとなり、ある意味、つらさを倍増させているのです。
ドローンには精密な監視カメラが搭載されており、イスラエル軍は人々の生活を継続的に監視しているのです。 また、ドローンが常に飛行していることで、人々はドローンが飛んでいると近いうちに空爆や直接攻撃があるのではと予想して、不安や恐怖が襲います。
その音はまた、慢性的な頭痛、長引く疲労、心臓障害などの健康問題にも関係してくると思います。長引く緊張は、私たちの肉体的・精神的健康の両方に悪影響を及ぼすからです。
学生として、私はこの不穏な音に常に気を取られ、集中するのがとても難しいです。特に6発のイスラエル軍のミサイルに狙われた後ではなおさらです。ドローンの音を聞くと、自分もまた大虐殺の危機に瀕するのではと想像してしまい、強い恐怖と不安に襲われます。そしてこの音にどうやって対処して生きていったらよいのか私には何もわかりません。