ガザ女子学生日記

2024年11月27日(木)

2025-01-07 15:23:23
2025-04-07 16:08:50
目次

私は人生で最悪の一日を過ごしました。 化学療法を受けた後、完全に疲れ果て、ほとんど動くこともできない父の姿を見たからです。 この戦いの中でガンが見つかった父は、大腸にできた大きな腫瘍を取り除く手術を受けました。 それ以来、父はつらい化学療法に耐え続けているのです。

  しかし、ガザ地区内での治療は十分とは言い難いです。 父は適切な治療を受けるためにどうしてもこの地区の外に出る必要があるのですが、ご存知の通り、国境越えの検問所は、閉鎖されたままです。 特に適切な薬がないため、化学療法は父にとって信じられないほどつらいものとなります。 さらに悪いことに、彼の身体にとって良い食べ物もないのです。 野菜も果物も、免疫を強めるもの、体力を回復させるものもないのです。

今日、父は激痛に苦しんでいます。私はまったく無力ながらも父のそばにいました。とても弱い父の姿を見て、私の心は、張り裂けそうになりました。父の痛みを少しでも和らげることなど何もできず、こんな父を見るのは耐えられませんでした。 私のような若い女性が背負うにはとても荷が重すぎます

かつてあれほど強かった父がこのように苦しんでいるのを見るのは、言葉では言い表せないほど辛いです。 生きていくために必要なものを得られずこの戦いに挑んでいる姿を見るのは耐え難いです。 私が願うのは、父が回復して、父に適切な治療を受けることが出来て、こうして打ちのめされた環境の中においても尊厳ある人生を送ってほしいことです。

この記事を書いた人

Sabara

Sabara(サバラ)22歳 パレスチナ・ガザ地区出身。アル・アクサ大学で英文学を勉強中。情熱的で野心家。写真撮影と読書が好き。2024年11月から日記を書き続けている。