ガザ女子学生日記

2024年11月28日(木)

2025-01-07 15:26:10
2025-04-15 08:32:05
目次

ガザ地区は寒い一日となりました。 太陽がないということは、電気もインターネットもないという中で、日々の生活の困難が増大することです。 私は、ガザで安全地域のひとつへ行くことにしました。 その道すがら、私は継続しているこの困難な状況について考えていました。どうすれば働ける場所を見つけられるのか。そして 発電機はなく、状況は非常に厳しくなっていることなど。

しかし、このような過酷な状況の中で、私は仲間のモハンドさんのもとを訪ねました。モハンドは、私に命をかけて挑戦することに気づかせてくれた青年です。 22歳の中小企業経営者であるモハンドは、最近の侵攻によって家も仕事も実りのある人生も失ってしまった人です。 でもこの様な壊滅状況の中でも、瓦礫の下からきっと希望が生まれることを信じています。

モハンドは、サウジアラビアにある会社で仕事を続けるために国外に出るつもりでしたが、イスラエルの占領によって検問所が閉鎖され、雇用契約を結べず、将来につながる機会を失いました。 プログラマーであり大学生でもある彼の仕事は、インターネットと電気が使えるかどうかにかかっており、それらをこの状態で全てを失ったとき、この過酷な状況の中でのあまりの落ち込みとフラストレーションで最悪のスパイラルに陥入り、無力感を感じていたのでした。

しかし、モハンドはあきらめませんでした。それは若者たちに適切な労働条件と持続可能な電力、インターネットを提供する場所を今こそ作るべきだと思いついたのです。 こうして、彼にとって適切な場所を探す困難な時が始まりました。 彼は、人口過剰と大きな挑戦ではあるのですが、比較的治安が良いとされる地域を選びました。

障害はたくさんありましたが、モハンドは夢の実現に向けて努力しました。 決意の上にさらなる決意を胸に秘めて、その居場所は学生やスタッフにとって理想的な環境となるように、必要なものをすべて備え始めました。 あらゆる困難にもかかわらず、彼は「希望と成長」をスローガンに、小さな会社を設立することに成功したのです。

このプロジェクトは、人間が過ごすには厳しい環境の中で仕事や勉強ができる居場所を必要とするすべての人々に希望の光となったのでした。 モハンドは自分自身の新しい未来を築いただけではなく、他の人々の生活向上にも貢献し、ガザの若者たちに不可能と思えることに挑戦して、苦しみの中からでも希望を作ることができることを伝えたのでした。

過去5ヶ月間、困難な状況にもかかわらず、500人以上の復職と専門性を持った人たちの職業生活の再開に貢献してきました。

この会社は、1,000人以上の若いフリーランサーや学生を受け入れるためにサービスを拡大し、彼らのスキル開発と夢の実現に向けて貢献することを目指しています。 また、大学教員にも優れたサービスを提供し、このまれにみる時代に学生のニーズに応える質の高い教材を提供する支援も行っています。

この記事を書いた人

Sabara

Sabara(サバラ)22歳 パレスチナ・ガザ地区出身。アル・アクサ大学で英文学を勉強中。情熱的で野心家。写真撮影と読書が好き。2024年11月から日記を書き続けている。