ガザ女子学生日記

2025年1月1日(水)

2025-01-26 15:41:50
2025-01-30 17:50:20
目次

                    (© Moh.)

新たな年が始まり、夢と希望、そして新たな挑戦とともに新しい一日が予定表に記されていきます。 そして、世界中のほとんどの人々が同じように目標を設定し、それを達成するために努力するのです。 しかし、私たちガザの住民の生活は全て異なります。私たちは、1年半以上も続く戦争の悲劇の中に生きているのです。

今朝目が覚めた時、何も感情がわきませんでした。一日の始まりのワクワク感もなく、将来の夢への活力もありませんでした。 私が感じたのは、かつての生活を取り戻したいという強い望みだけでした。それは、希望に満ちた生活と、かつて私たちが基本的権利だと考えていることが満たされることだけです

この日は、私の人生の中で新たな章の幕開けとなるはずでした。個人的な成長と達成に満ちた一章が、私の旅に加わろうとしていました。しかし、 それどころか、現実は、恐怖と不安で一杯の自分に気づきました。今年の目標を書いていると自然に涙が零れました。: たとえ、紙の上のことでも私はそれを達成できるのだろうか? 私が目指すものに到達できるだろうか? 普通の人生を送れるのだろうか?と考えてしまいます。

私が夢見ることは、戦争が終わり、私たちが自由と安全を取り戻すことを、そして、ガザを離れ、学業を修め、私たちの大義に光を当てる国際会議に参加し、そこで私たちが耐えてきたすべての痛みと回復する力を世界と分かち合うことです。(訳 岡戸良子)

この記事を書いた人

Sabara

Sabara(サバラ)22歳 パレスチナ・ガザ地区出身。アル・アクサ大学で英文学を勉強中。情熱的で野心家。写真撮影と読書が好き。2024年11月から日記を書き続けている。