
私たちの生活は、恐怖とホラー、(恐ろしさ)で覆われています。
涙と心配事、悲しみに満ちた一日でした。 私はハンユニスという厳しい状況にある難民キャンプで、子どもたちの栄養失調を調査する活動が予定されていました。 私のチームと私は現場に向かいました。そこでは母親たちが、この過酷な状況のなかでも子どもたちの健康状態をチェックする機会を、辛抱強く、しかし不安そうに待っていました。
一人ひとりの子どもたちを調査して、そのたびに、私がすでに恐れていたこと、つまり、ほとんどの子どもたちが深刻な栄養失調に苦しんでいることが確認されました。 私は平静を装いましたが、涙が止めどなく自然に流れました。 子どもたちを見るたびに、胸が張り裂けそうになり一人一人をしっかりと抱きしめ、こんなに耐える必要のない苦痛から彼らを守りたい気持ちで一杯になりました。 この子どもたちは、現在の悲劇に巻き込まれる必要がないのに、その矢面に立たされているのです。 彼らは飢えに直面し、適切な食料、清潔な水、そして最も基本的な必需品であるパンさえも十分に与えられてないのです。
今日、私たちは、罪のない子供たちが黙って苦しんでいる姿を数多く記録しました。 彼らの青白い顔とか弱々しい身体を見て、心がとても痛みました。 彼らの目はどれも、より良い未来にむけて、この困難からの脱出を訴えているように見えました。 しかし、この膨大な悲しみの中で、私は彼らに少しでも手を差し伸べることができたことに、一抹の幸福と感謝の念を感じました。
私の専門は医療ではありませんが、集中トレーニングコースで応急処置と医療評価の基礎を学ぶことに専念しました。 このような困難な時期に、ガザの人々を助けることができるようになりたかったからです。 この決心は、膨大な困難を前にしたら小さな一歩かもしれませんが、私にとってはとても大きな意味を持つと思いました。
子どもたちを調査するたびに、私は希望の架け橋となる小さな一片に貢献しているのではと感じるようになりました。 現実をすべて変えることはできないかもしれませんが、子どもたちの人生に小さな光を灯すことはできるのではないかと思います。
この日は、レジリエンス(回復力・忍耐力)の本当の意味について、またひとつ学ぶことができたと思います。 このような状況で生きる子供たちは、絶望に直面しても希望と忍耐を持ち続けることを日々私たちに教えてくれます。 彼らの小さな顔は、戦争や飢餓よりも、今日私たちが目の当たりにするあらゆる苦難よりも、はるかに大きな夢を抱いているのです。
私は今日、互いに寄り添うことの大切さ、そして豊かな人間性がいかに国境や職業を超越したものであるかをいつも忘れないようにも記憶することが大切だと思いました。罪のない子供たちのためにも、またガザの人々の苦しみを少しでも和らげるあらゆる方法を探して、この世界のすべての子どもが持つべき、喜びと尊厳に満ちた生活を得ることができるように、私はこれからも働き続けたいと思います。今日、私は自分自身と私を取り巻く状況に挑戦したいと思っています。 今年の目標を書き出し、私が夢見ることの少なくとも一部を達成せずに、終わるわけにはいかないと思いました。毎日それを書きとめ、読み返すつもりです。私はどんなことにも打ち勝つことができるということを、常に思い起こすこととしました。
これは紙の上の単なる言葉ではなく、自分自身への約束であり、どんなことがあっても強くあり続けるという約束です。ここでの生活は恐ろしさと恐怖に満ちていますが、毎朝私たちの心に花を咲かせる希望にも満ちています。
(訳 岡戸良子)