ガザ女子学生日記

2025年1月21日(火)

2025-02-06 21:56:02
2025-02-11 14:38:13
目次

今日は、ガザのすべての人々にとって偉大で歴史的な日。

この日は、一年半以上にわたって私たちが手にしていなかったチョコレートやポテトチップス、商品の数々が到着した日でした。市場に足を踏み入れ、長い間見ることがなかった商品を目にした時、言葉にできないほどの喜びがありました。かつて大好きだったもの、また欲しかった物が再びこうして手に入るようになり、あれだけ切望していた生活が少しづつ戻ってきたような気がしました。

大好きなチョコレートを見た瞬間、まるで楽園の一か所を手にしたような気分になりました。一度失っていたこの様な小さいものが、私にとっての幸せの源になっています。品不足の日は過ぎ去り、チョコレート、家族や友人の温かさ、大切な思い出を運んでくれるコーヒーの心地よい香りに癒され、また待ちわびていた買い物の楽しさを満喫している今週です。

これらのことはほんの小さな勝利に見えるかもしれませんが、私にとっては世界に匹敵するくらいの大きな意味を持っています。この基本的なことをずっと待ちわびることの苦痛も経験しましたが、今やっと私の心が満たされる時がきたと思います。一体感、喜び、平和、笑いなどが、今、私達の心に生気を取り戻すときと思います。

私と、愛する人たちも一緒に生き残り、もう一度生きるチャンスが与えられるとは想像もしていませんでした。しかし今日、私は自分の手でそのチャンスを取り戻したと思います。私は人生を愛し、戦争の恐怖とその痛ましい結末に順応することはありませんでしたが、状況を受け入れることが最も難しい時に、私は、その環境を受け入れることを選択しました。そして私の手に負えないと感じた時、希望にしがみつきました。

今日、私は、いつも願っている平穏、家族との抱擁、友人との笑い、そして私にふさわしい人生に向かって走っていきます。私は人生を大切にし、再び生きていることを実感しています。

 

この記事を書いた人

Sabara

Sabara(サバラ)22歳 パレスチナ・ガザ地区出身。アル・アクサ大学で英文学を勉強中。情熱的で野心家。写真撮影と読書が好き。2024年11月から日記を書き続けている。