
今日はこれまで経験した中で最も辛い日となりました。今日が一年の最後の日だったからというだけではなく、毎年、自分が達成した目標を振り返り、来年に向けて新たな目標を設定するために過ごすことにしていた日だからです。しかし今年は全く異なり、大きな痛みと苦しみに満ちた一年だったと振り返りました。
私は一人、物思いにふけっていました。この2024年が戦闘の真只中のまま終わっていくのだろうか。私の人生で昼夜を問わず最悪だったこの一年は、どう過ぎていったのだろうか。恐怖、死、破壊の毎日以外、何もないこの環境の中で正に時が止まってしまったように感じていました。死の淵に立たされているような時を過ごし、その後、私の心の中に生きる愛する人たち、親族、早すぎる死を遂げた友人たちを想い、生き残ったことに感謝するつかの間の時がきました。つまり戦闘の混乱の中で消えてしまったどんなに小さい、ささやかなものをも私は、慈しむ心を大切にしようと思いました。
希望と新たな気持ちで満たされるはずだったこの日は、代わりに涙があふれる日となりました。自分が以前ほど多くのことを成し遂げていないことにも気づきました。私の心は包囲されているガザ地区から抜け出せずに、全く異なる現実に存在しているかの様に感じていました。
全く無力な私を感じていました。食べたり飲んだりといった最も基本的な事さえできなくなりました。私は何もできず、麻痺したかのようにそこに座っていました。希望と復活の日になるはずだったのに、この日は私の人生で最悪の日となりました。
いつもなら、この日に来年の目標を描いたり、夢を書き留めたり、より良い未来を描いていました。しかし、今年はペンを取る気すら起きませんでした。将来の保証もないのにどうやって目標を立てたらいいのでしょうか。いつ死んでもおかしくない戦闘地域に住んでいて、どうやって夢を描けるのでしょうか。死亡者リスト番号の一つに加えられるのでしょうか。
私は、そのリストに掲載されるただの数字にはなりたくないと思いました。私には、夢があり、目標があり、生き続けて行く人生があります。この世界の中で、意味のあることを成し遂げ、結果を残したいと思います。この全ての暗闇の中で、私の心にある唯一の目標として前進させたいことは、パレスチナの人々に寄り添い、彼らを支え彼らの声を世界に届けることです。
この戦闘で多くのものが奪われました。たとえ全てのことが不可能に思えても挑戦し続けたいと思っています。ここガザでは、こうした包囲と破壊にも関わらず、私たちの心にはまだ小さな光がさしています。